黒沢清監督の作品に「地獄に警備員」というものがあります。
1992年の少し古い映画でバブル期のとある総合商社が舞台になります。
簡単にストーリーを説明しますと、
ある商社のビルの警備員の一人が殺戮をくりかえすという内容です。
ジャンルとしてはホラーですね。
この映画なんですが、あまり一般大衆の評価はよくありません。
犯人の動機が分からないっていうんですよ。
確かに犯人ははっきりした動機を語りませんし、一般の健康な人からすると訳わからん、
ということになるのかもしれません。
ですけど、警備員のバイトをやった人間からすると、よくわかるんですね。
この警備員の気持ち。
この犯人の警備員が後半に言うセリフがあるのですが、
心にずしんと響くんです。
ネタバレになるのでどんなセリフか言えませんが、
警備員の独特な闇を感じた人には、本当に心に響きます。
警備員の心の闇
「地獄の警備員」で殺戮を繰り返す警備員ですが、心の闇をかかえています。
この心の闇は、20代30代くらいの警備員バイトをしてる人に共通してある闇だと思います。
自分も20代の頃、引きこもり脱出として、警備員バイトを3年くらいやっていましたが、
これを流石に一生やるのは辛いと心底思いました。
警備員は誰でも働ける仕事なので、とにかく問題を抱えた人が集まってきます。
事業に失敗して借金を抱えている人、どこの職場でも使えないと言われるような人、
一癖も二癖もあるような人が警備員をしています。
警備員のバイトをして生まれて初めて戦力になっていると感じましたが、
それは周りのレベルがあまりにも低かったので、
自信がついていったというのがあります。
最初の頃は、やりがいも感じ面白かったのですが、徐々に周りにイライラし始め、
虚しくなっていきました。
それに警備員の一日の目標といえば、一日何も問題がないことが目標です。
他の業種では売り上げの目標を達成するために日々試行錯誤を重ね努力をしているというのに、
警備員の仕事は達成感もなにもありません。
それともう一つ警備員は世間から、軽く見られたりバカにされていると感じることが多く、
きちっとした背広を着た人をみると、すさまじいコンプレックスを感じるようになりました。
当然、結婚もこのままではできません。
その頃、正社員の話なども出てきましたが、
絶対に嫌だと思い断りました。
話を「地獄の警備員」に戻しますが、
殺戮を繰り返す警備員と殺されていく商社の社員のあまりに遠い世界。
住む世界が全く違うわけです。
これはあまりにも残酷です。
この警備員が商社の素敵な女性に出会って、心を惹かれた後にくる絶望はあまりにも深いものだったのかもしれません。
警備員の仕事をやりがいのある仕事にするには?
とにかく警備員は、病んでくる人多いと思うんです。
特に暇な現場などにいると、本当に辛くなっていきます。
そうならない為にはどうすればいいか?
それは、資格をどんどん取得して、警備員としてレベルアップしていくことです。
資格を取得していけば、給料もあがりますし、
人を指導できる立場になったり、
どんどんやりがいが出てくるはずです。
一生警備員で働くぞ!と決心された方はぜひ資格を取得していくことをお勧めします。
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